SHURE Beta58A みたいなもの?

友人Tが買ったマイクからコトコト音がするので見てくれ、とBeta58を持って来ました。どれどれ、ん?

「これ、どこで買った?」

「オークション・・・米国直輸入品らしい」

よっしゃ、手持ちのと比べてみるとするかね。

<オヤジの初期違和感>

・少し軽い

・色が若干薄め

・本人の指摘通り、振ると中身が揺れている。初期不良?

これくらい。しかし好奇心が疼くのであります。ではLet's Go !

その1 外観チェック

右、手持ちの58A(HIBINO保証、正規品)

左、友人の58A

外観上はほとんど変わりません。

以降写真右側は正規品、左側は持込品とします。

ケースが違う、若干の色の差はロットや年式の違いか。

しかしちょっと軽いな〜

その2 体重測定

まず正規品、284 g。

メーカー公称値 278 g。差+6 g。

続いて持込品、252 g。

-32 gの差。一円玉32枚分の差。

マイナーチェンジで軽くなったのか?

そんな事ってあるかねぇ・・・怪しいぞ。

もう少し細部まで見るしかない!

その3 マイクヘッド確認

外観はほとんど差がない。細かなパーツまでSHUREマークが入っている。

変なロゴの潰れ方も無し。スポンジの色が違うが、ロットの違いなのか。

ヘッドまわりの確認。

正規品より持込品のほうがケーブルが太い。

わずかながら樹脂部品の寸法が違う。

おっと、グリルボール用ねじ山の数が違う!

これはいかに。見逃せない!

その4 グリルボール確認

ねじ山の数が違うってことは、グリルボールの互換性を見るしかない!

SHUREは58Aのグリルボールは1種類しか無い。年式や輸出国によってグリルボールなどの消耗パーツが異なるってことは無いはず。

なので付け替えテスト実施。

持込品のグリルボールを正規品につけてみると・・・

その逆もテスト。

どちらも最後までねじ込めず、互換性が無いことがわかりました。

で、更に追試をします。

BETA58Aのワイヤレスヘッド(正規品)とも互換性を見ますよ。

見てのとおり、ワイヤレスヘッドにも完全に装着できません。この時点で友人は涙目に。

後学のためにもさらにチェックは続きます。まだ帰るなてば。

<グリルボール互換性テストの結果>

持込品=正規品 N.G.

持込品=正規品ワイヤレス N.G.

正規品=正規品ワイヤレス O.K.

正規品のグリルボールはマット調で艶はありません。一方持込品はメッキの輝きがあります。一見こちらの方が高級ぽく見えたりします。ですが内側のネジの立て方が粗雑です。いきなりねじ山が始まっています。

その5 コネクタ確認

少し前までSHUREのコピー品はコネクタピンの材質が違う、ピン番号がない、SHUREロゴが入っていない、などツッコミどころ満載でした。しかしこれは全く同じといってよいでしょう。見分けがつきません。

その6 サウンドチェック

音がどれほど違うのか、チェックすることにしました。

正規品とは出音が違うのが素人ながらでもわかりました。

良い音、悪い音の判断は個人差や主観があると思いますが、「双方違う音」という結果でした。

特に持込品のハンドリングノイズがひどく、SHUREの他、EV、ゼンハ、ベリ、テクニカ、980円マイクと比較し最もひどかったでした。少し触っただけでガサゴソガサゴソ、ライブでは使えないレベルです。

この時点で持込品のBETA 58Aは似て非なるもの、と判断しました。

あくまで主観です。もし、オマエ間違ってるぞ、と思われる方はご教示くださいませ。

 

写真の通り、外観だけでは判断ができないですね。ましてや単品では区別は難しいと思います。細かいところの相違点はまだいくつかあったのですが、腹八分目ってところで。(写真左:ニセもの 中央&右:本物)

その7 付属品

まー、すごいです。取説、保証書、POP、マイクエリアガイド、ステッカー。

完璧です。これらが同封されてたら、だれもコピー品だとは信じ難いでしょう。

マイクホルダーは若干柔らかめでしたが、見分けがつきません。変換アダプタもちゃんとしたものが付属してます。

その中で1枚、製品中の重金属含有を表示したデータシートが入っておりました。全文中国語で書いてあります。

友人の購入先説明では「米国直輸入品」との事でしたが、製品の出元はおそらく中国だと思われます。

 

友人Tは遠くを見つめ「謝謝・・・」、シャレになってねぇでしょうが!

お暇がある方はパート2「コピー品にご注意」も覗いて下さいませ。